
全身麻酔は大きく分けて2つ、「静脈麻酔法」と、「吸入麻酔法」があります。
静脈麻酔法は麻酔用の薬液を直接静脈血管から入れて眠らせるもの。
そして吸入麻酔法とは口や鼻から吸って眠らせるもの。
しかしこの「吸入麻酔法」に関しては、どのような理由で作用しているのかが、
麻酔が使用されてるようになってからおよそ160年経った今でも解明されていないんです。
なんとこの未だに解明されていない麻酔を手術中に使うことで、死亡するケースが全体の0.00001%の確立であるそうです。
まぁ、といってもこれはだいぶ稀なケースらしく、
本来はむしろ麻酔が無い状態の方が人間は痛みのショックだけで死んでしまうらしいです。
(よく知られている例では、歯にフッ酸を塗ると痛みのショックだけで死ぬ場合があるそうです)
この"ショック症状"というのは神経系が痛感の限度を超えてしまった場合に、自律神経が働かなくなり全身の臓器が正常に機能しなくなってしまうことが原因。
なので、科学的根拠がなくとも麻痺させるだけでも十分に利用価値のあるものなんですね。
ちなみにこの吸入麻酔法のメカニズムを解明できたらノーベル賞ものだそうです。
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